かりねっこBio / 礼恩株式会社

GOOD AQUARIUM Design Award

2020 BRONZE Prize

奨励賞

グッドアクアリウムデザイン賞2020 受賞

 

礼恩株式会社

受賞対象名 かりねっこBio
事業者名 礼恩株式会社
カテゴリー プロダクト
一般名称 水草用植え付け補助器具
飼育生体 熱帯魚・金魚・メダカ・エビ・水草・その他の水棲生物
発売日 2020年7月1日
URL ホームページ
サイズ 18×18×4.6 (mm)
重量 約0.2g / 個
販売価格 オープンプライス

 

アクアリウムをもっと身近に、楽しく、
そして趣味から始める環境問題への取り組み。

【作品概要】
自社商品である「かりねっこ」のレイアウトの妨げになりにくく、簡単に水草を植えることができるといった長所はそのままに、『かりねっこBio』は世界的な問題として取り上げられるようになってきた、マイクロプラスチック問題という環境問題に配慮した生分解性プラスチックを採用。アクアリウムという身近な趣味の世界から環境問題へ取り組む事のできる商品です。表面は多孔となっており、水質を整えるバクテリアの住みかとなります。また、水草の成長をサポートする添加剤(テトラ社イニシャルスティック)も配合しており、より付加価値をつけることができました。

【デザインが生まれた理由/背景】
「かりねっこ」の意匠性(ねこの形状やかわいらしさ)、機能性(植え付けやすさ)を損なわないようにしました。 素材を生分解性プラスチックにすることで、環境問題への取り組み(マイクロプラスチック問題)をアクアリウムという趣味の世界を通して参加できるのではないかと考えています。 また、在宅という新しい生活スタイルの中で、アクアリウムは大人の趣味というだけでなく、家族のコミュニケーションの場、命の大切さを学ぶことができるツールとしても注目しています。水草を植えるという技術のいる作業をサポートすることで、アクアリウム業界全体の底上げに貢献できればと考えております。

【企画開発者・デザイナーの思い】
現在はアクアリウムにおける水草の育成、技術的なサポートをする商品ではありますが、今回『かりねっこBio』を製品化する過程で得た生分解性プラスチックと添加剤を配合するという新素材を作る技術を用いて、今後、新たな製品が作れるのではないかと期待しています。 『かりねっこBio』は水槽という限られた世界での環境問題への取り組みに過ぎませんが、例えば、農業や園芸分野などで目的に合った成分を配合した生分解性プラスチック製品の開発などを実現できれば、より多くの社会貢献へとつながっていくのではないかと思います。 また、在宅での生活スタイルやスマートフォン依存など新たな問題がある中、アクアリウムを通じて癒しであったり、命や自然、環境を学ぶ教材として、すでにアクアリウムへ携わっている方はもちろん、これから始めようと考えている方々が『かりねっこBio』を用いてアクアリウムという世界を体験して頂けるきっかけになれば幸いです。

【審査員コメント】
「実用性の高い「かりねっこ」の素材に生分解プラスチックを使用し、環境にやさしい製品となっています。」岡本信明氏
「脱プラスチックという社会性を評価。」舛添要一氏
「社会提案制が高く有用であるが、意匠性、造形性に更なる工夫を期待したい。」松崎元氏
「水草をはじめるビギナーのために有用だったかりねっこの進化版。水草育成あるあるをある程度、解決してくれる商品だと思います。」谷中政之氏
「最大の特徴である「生分解性」が消費者にいまいち伝わりづらいので「水にとけて地球にやさしい」などの分かり易い表現を使って頂けるともっとよいかと思います。」成見香穂氏
「自然を楽しむホビーでもあるアクアリウム内で使用するアイテムの材料に、自然に還るものが使われているというコンセプトは、とても良い取り組みだと思います。水草初心者が苦労する浮き上がりを解決することで、水草水槽への抵抗も少し緩和されそうです。」松端秀明氏
「マイクロプラスチックにも配慮した材質も意識されている所は◎。分解される時点では活着しているという事ももっとアピールすると良い。」川田洋之助氏
「肥料をつけられる点は面白い。」富澤直人氏
「これまでも同様のアイデアはいくつかあるが、生分解性プラスチックを採用している点に新規性を感じた。パッケージに何個入っているのか分からない点が残念。」鶴田賢二氏
「マイクロプラスチックが問題になる昨今にあって、アクアリウムの世界においても環境に配慮した商品の普及に期待したいと思いました。」山口正吾氏
「機能性に富んでいて是非使ってみたいと思いました。プラスチックの問題にも配慮されていて、アクアリストでも環境問題について身近に考える事ができる商品だと思います。」一般審査員
「これまでのかりねっこ独自の意匠性と機能性は残しつつ、近年重要視されているプラスチック問題への意識もそこなわない製品開発の姿勢を評価したい。現状のかりねっこシリーズに対するユーザーのイメージがすでに深く根づいているため、素材コンセプトの新規性をより表現するために少し差別化した内容、アウトプットをすることでよりブランドの可能性を広げられるのではないか。」一般審査員
「ただの固定器具ではなく、生分解性プラスチックを使用し、脱窒効果による水質向上が見込める点は、すばらしいアイデアだと思った。」一般審査員

 

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