GOOD AQUARIUM Design Award

2022 BRONZE Prize

奨励賞

グッドアクアリウムデザイン賞2022 受賞

テトラ じょうろでキレイ メダカ鉢４０黒

スペクトラムブランズジャパン株式会社

プロダクト / メダカ鉢

足し水だけで底の汚れを押し流すメダカ鉢

【作品概要】
足し水するだけで底の汚れを押し流せる新システムメダカ鉢です。サイフォンの原理を利用し足し水によって底の水を押し流す機構となっているため、今までのメダカ鉢では出来なかった底に溜まったふんや食べ残しといった汚れまで掃除する事が出来ます。

【デザインが生まれた理由／背景】
メダカを飼育していると、フンなどの汚れが飼育容器の底に溜まっていきます。水換えや掃除をしないで放置していると徐々に水が悪くなってしまい、最悪の場合メダカが死んでしまいます。屋外に置いた鉢などで飼育している場合、底の汚れまで掃除するのは大変な作業です。実際に多くの方が蒸発した分だけ水を足す程度のメンテナンスしかしていないことがわかりました。難しい作業をしなくても大事なメダカを元気に飼い続ける方法を考えた結果、じょうろでキレイメダカ鉢は生まれました。水足しのついでに底の汚れた水を押し流してメダカも元気。人もメダカにもやさしい、新しいメダカの容器です。

【企画開発者・デザイナーの思い】
新しい水を入れるだけで古い水が溢れる仕組みの容器は古くからありましたが、ベタ用などの小さいものがほとんどでした。企画の当初は「メダカの飼える大きさで作れば何とかなるだろう」程度の軽い気持ちで始めましたが、フンなどの汚れを押し流せる仕組みが全くできませんでした。排水システムのパーツの試作を繰り返し、ひたすらじょうろで水を入れるテストを繰り返すこと数か月、会社の人間からは「朝から晩まで水遊びをしているだけの社員」というレッテルを貼られかけたその時、じょうろでキレイメダカ鉢は完成しました。開発者の思いとしましては、じょうろでキレイメダカ鉢自体飼育が楽になるアイテムではありますが、「水換えが楽になってよかったね」で終わらず、「水換えが楽になったから、もっとメダカの容器増やそう」と思っていただける、メダカブームをより盛り上げていける製品になれば幸いと考えております。

【審査員コメント】
「メダカの水槽そうじに有用。」舛添要一氏
「シンプルで有用、簡単でよい。」松崎元氏
「水の交換をしながら清浄もできるのなら、メダの飼育を楽なものに転換する可能性があり、新しい発想で面白い。」横溝賢氏
「一般のお客様でも使いやすく、操作も簡単でビギナー向きの商品。派手さは無いが便利。」谷中政之氏
「大変機能的で、底面の吸い込み口も生体を巻き込まない形状をしている。簡単に分解でき、掃除しやすい所も好感が持てる。後々、サイズと素材（色）のバリエーションが増えたら嬉しい。」成見香穂氏
「ガラス水槽と違って、底の状況がわかりづらい上見での飼育において、底に溜まったフンなどのゴミを足し水だけで排出される仕組みは極めて手軽で便利かつ水を清潔に保つために有用だと思いました。」松端秀明氏
「形はシンプルで良い。排水性的な面（メンテナンス）の考慮がされている。」川田洋之助氏
「メダカ飼育の場合どうしても水槽数が多くなりがちなため、メンテナンスの簡素化は重要なファクターといえる。本商品はそういった意味では興味深い。フローパイプを連結し集中ろ過としても使用できそうなのも評価できる。」富澤直人氏
「これまでも雨水対策や排水を手軽にすることができるメダカ飼育容器はあったが底面部分に溜まった汚れを足し水で除去できるアイディアは非常に画期的。飼育者のニーズに見事にマッチしたアイテムだと思う。」鶴田賢二氏
「メダカ入門時の方が1回使ってリピートが無いイメージ。長期飼育・ブリードなどで使えるのか不安な鉢。」黒田誠
「水換えがしやすそう。持ち運べそう。」一般審査員
「導入としての代表格であるメダカの飼育において、手入れの難易度は高いと思うので、そのハードルを下げてくれれば良いなと感じた。」一般審査員
「横からも見れる水槽としても使用したいと思った。クリアタイプがあると良いと思います。」一般審査員
「メンテナンスが改善するプロダクトである。サイズ感、色合いのバラエティに期待。」一般審査員
「鉢の色が黒色はメダカの姿やゴミが分かり易く、底部の汚物類の確認と除去がおこなえることで水質汚濁防止の効果が考えられ良いアイデアと考えます。屋外に置くことになれば日光が直接メダカ鉢に当たれば水温の上昇が考えられため、外部に発砲スチロール等で水温の変化を無くす工夫が必要と考えます。また、動物対策のためネットでもよいが蓋があれば安心と考えます。」一般審査員
「サイズがコンパクトで、複数台並べて使用可能な点がよいと思います。」一般審査員
「我が家はメダカ鉢のふちに雑巾をかけて対応しているため見た目が悪いので、魅力的なアイテムで購入したいと思った。」一般審査員